「派遣者たち」
キム・チョヨプ(著)/カン・バンファ(訳)
早川書房(刊)
韓国新世代SF作家の旗手による、人と人ならざるものが共に生きる困難と喜びを描ききった長編小説。
地上が正体不明の菌類“氾濫体”に汚染され、人々は地下都市に逃れて氾濫体による錯乱症に怯えながら不自由な生活をおくっていた。
地上へ出ることを許されるのは、氾濫体の調査・研究をおこなう“派遣者”だけ。
近年のラブバワに住む少女テリンは、師匠である派遣者のイゼフに憧れ、難関である派遣者の資格試験に挑む。
だがテリンは派遣者の試験の直前、不思議な幻聴を体験する。
自分の中に誰かがいる!?
それはテリンの秘められた過去が明らかになるとともに、人類と氾濫体との関係が変わる、運命の大事件の前ぶれだった……。